アービトラム(Arbitrum)は主要なブロックチェーンの中で最も急速にユーザー数を伸ばしていると、投資会社のバーンスタイン(Bernstein)は2月20日の調査報告書で述べている。そして、ネットワーク上で取引されるプロジェクト・トークンも今年のベストパフォーマーの一つだと指摘した。
バーンスタインによると、トランザクションは急速な伸びを見せており、1月にはイーサリアム(Ethereum)の1日のトランザクションのほぼ50%まで達したという。1日の取引量と収益は、6カ月前の4倍になった。さらに、開発者の活動も活発だという。
アナリストのゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏とマヌス・アグラワル(Manus Agrawal)氏は、ブロックチェーン上で実行されるさまざまな金融アプリケーションである分散型金融(DeFi)に言及し、「アービトラムはユーザー/アクティブユーザー/トランザクション/収益において顕著な成長を見せており、幅広い採用とチェーン上のDeFiおよびゲームアプリケーションのスケールアップがそれを牽引している」と書いている。
レポートによるとアプリのエコシステムの成長がブロックチェーンの採用を後押しし、DeFiおよびゲームアプリケーションが成長を牽引しているという。これには分散型取引所(DEX)のGMXが含まれ、1日の取引量は約4億ドル(約536億円)、1日の収益は50万ドル(約6700万円)となっている。
アービトラム上で台頭しているその他の取引プラットフォームには、ゲインズ・ネットワーク(Gains Network)、Vela Exchange、Camelot、Rage Trade、Dopex、Lyra、Buffer Financeなどがあるとレポートは述べている。また、レンディングや資産管理アプリのRadiant CapitalやFactorも人気を集めており、TreasureDAOのエコシステム上に構築されたゲームも順調にスケーリングしているという。
新規ウォレット作成とアクティベーション、トランザクションの勢いは非常に強く、新規ユーザー数は6カ月で2倍、デイリーアクティブユーザーは同期間で3倍になっているという。バーンスタインは、アービトラムが流動性がロックされた唯一のチェーンであることが成長の理由だと指摘している。
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