市場アナリストであるMagsが指摘した歴史的な価格フラクタルによれば、ビットコイン(BTC)は2023年に50,000ドルに向けて上昇する可能性があるという。
2015年と2023年のビットコイン価格トレンド
このチャートのフラクタルは、ビットコインの現在の価格トレンドと、2013年から2015年の弱気市場の完了後に記録されたものとの類似性を強調している。
2015年1月から2015年8月の間に200ドルから300ドルの範囲でのビットコインの保ち合いがあるが、これは2021年から2022年の弱気市場の終わりとされる18,500ドルから25,000ドルの範囲での保ち合いと同じように見える。
BTC/USD price performance comparison between 2015 and 2023. Source: TradingView/Mags
2023年3月にBTCの価格が16,000ドルから25,000ドルの範囲を突破し、Magsは2015年10月の200ドルから300ドルの範囲を突破したこととの類似性を強調した。
これが2016年6月に700ドルへの上昇につながったため、アナリストは2023年にこのシナリオが繰り返され、BTCの価格が50,000ドルに倍増する可能性があると見ている。
Magsは、「ここ(ビットコインの価格が28,000ドル付近)で弱気であることは、350ドルで弱気になるのと同じだ」と付け加えた。
流動性の逼迫が価格上昇を損なう
ビットコインに対する強気な見解は、米国連邦準備制度理事会(FRB)が利上げのペースを緩めるとの予想を背景にしている。
金利低下への期待から、基準となる米国10年債の利回りが低下している。これにより、ビットコインや金などの利息を生まない資産に対する投資家の関心が高まっている。
U.S. 10-year weekly chart versus BTC/USD and XAU/USD. Source: TradingView
さらに、低い利回りは米ドルの需要も減らしており、ドルは2023年に主要外国通貨に対して1.33%下落している。ビットコインの価値は主にドルで表示されているため、BTC/USDの価格が高くなることを意味している。
しかし、ブルームバーグのアナリストであるマイク・マッグローン氏は、流動性の逼迫が増す中でビットコイン市場に潜むブルトラップについて警告している。
「年率ベースでのマネーサプライや商業銀行の預金が約2%下落する中、株式市場、原油、銅、ブルームバーグ・ギャラクシー・クリプト・インデックス(BGCI)が最近の反発を維持することは非合理的かもしれない」
この記事には投資助言や勧告は含まれていません。すべての投資や取引はリスクが伴いますので、決定を下す際には独自のリサーチを行うべきです。
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