先進国債券の利回り上昇は、長期米国債などの伝統的な分散投資手段の安定効果が弱まっているというブラックロックの見解を裏付けている。ブラックロックはレポートの中で、長期債利回りの急上昇は、緩和的な財政政策と悪化する財政見通しに対する懸念の高まりを部分的に反映していると述べた。同社は、30年物日本国債の利回りが今月初めに過去最高を記録し、年初来で100ベーシスポイント以上上昇していると指摘した。「この最近の急上昇は、日本政府の財政支出計画と、日本銀行が今週示唆した利上げの可能性によって引き起こされた」と述べている。オーストラリアとカナダの中央銀行も金利政策の姿勢を変え、利下げの終了を示唆するか、利上げの可能性を示唆している。