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仮想通貨企業ボイジャーデジタル、米国の裁判所に破産申請

取引、出金、入金の一時停止から数日後、仮想通貨取引所ボイジャーデジタルはニューヨーク南部地区裁判所に連邦破産法第11条に基づく破産申請を行った。

ボイジャーの連邦破産法第11条の申請では、10万人以上の債権者に対して、10億ドルから100億ドルの負債を抱えていることが示されている。

ボイジャーは、7月4日の米国の祝日の翌日にすぐに破産を申請した。 ボイジャーは水曜日の声明で、この動きが「再建計画」の一部であると説明している。この計画が実行されれば、顧客は再び口座にアクセスできるようになり、ボイジャーは「顧客に価値を還元する」ことになるという。

ボイジャーのスティーブン・エールリッヒCEOは7月6日のツイートで、計画案では口座に仮想通貨を持つ顧客は、仮想通貨やスリーアローズキャピタル(3AC)から回収した収益、新たに再編される会社の普通株式、ボイジャートークンを組み合わせて受け取ることになると述べている。

また、口座に米ドルを持っている顧客は、「メトロポリタン商業銀行との照合と不正防止プロセスが完了した後、それらの資金にアクセスできるようになる」と付け加えた。

同じツイッターのスレッドで、エールリッヒ氏は、あらゆる要因を考慮した結果、連邦破産法11条が顧客にとって最善の選択だと考えたと述べ、この動きによってプラットフォーム上の資産が保護され、ボイジャーが事業を継続することを保証するものになるという。

Voyager Digital files for Chapter 11 bankruptcy in New York.

ボイジャーは、取引、入出金、ロイヤリティ報酬は停止したままだが、従業員には通常通り給与を支払い、「主要な福利厚生や特定の顧客向けプログラムは中断することなく継続する」意向だという。

ボイジャーとその顧客が逆風に見舞われている兆候は、仮想通貨ヘッジファンドのスリーアローズ・キャピタルへのエクスポージャーによる損失をカバーするため、トレーディング企業アラメダリサーチと5億ドルの融資契約を締結した後に現れた。

その後、ボイジャーは1日の出金限度額を1万ドルに引き下げ、さらに7月1日には取引、入金、出金、ロイヤリティ報酬の分配を停止することを発表した。

また、ボイジャーは、1万5250ビットコイン(BTC)と3億5000万USDCの融資について、必要な支払いを行わなかったとして3ACに債務不履行の通知を行った。

しかし、スリーアローズ・キャピタルは、米連邦破産法第15条の手続きを申請しており、ボイジャーが融資した資金の回収が困難になっていた。

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