金価格は水曜日、ドル安を受け小幅上昇した。これは、投資家が米国と貿易相手国間の貿易交渉の進展、そして新たな生産者物価指数（PPI）データがFRBの政策見通しに関する更なる指針となることを期待していたためだ。独立系アナリストのロス・ノーマン氏は、「ドルは現在、米国生産者物価指数（PPI）発表を控えて弱含みとなっている。これは、最近のドル高を受けてトレーダーが慎重な姿勢をとっているためであり、これが金価格の小幅上昇につながっている」と述べた。しかし、ケディア・コモディティーズのディレクター、アジェイ・ケディア氏は、トランプ大統領による新たな関税に関する最新情報にもかかわらず、金市場は3,400ドルの水準を数回下回ったと指摘した。これより以前、ANZ銀行はレポートで、「短期的には、金価格は安定的に推移し、年末までに1オンスあたり3,600ドルまで再び上昇する可能性が高い」と予測していた。