「Polygon ID」の開発ツール提供
ポリゴン(MATIC)は2日、Polygon IDの開発ツールをオープンソースで公開したと発表した。このツールは、DAO(自律分散型組織)やdApps(分散型アプリ)など、様々なWeb3分野で活用することができるものだ。
このユーザー識別サービス「Polygon ID」は、ポリゴンが2022年3月にリリースしたもの。ゼロ知識証明(ZKP)の技術により、ユーザーの匿名性を確保しながら個人の認証を行うことができる、分散型のIDプラットフォームである。
今回、ポリゴンは4つのオープンソース・ツールをリリースした。dApps運営者などIDを検証する者向けの「Verifier SDK」、DAOやKYC(顧客身元確認)サービスプロバイダーなどID発行者向けの「Issuer Node」、ウォレット開発者向けの「Wallet SDK」、開発者・エンドユーザー向けの「Wallet App」である。
ポリゴンは、これらのツールで「Polygon ID」を導入すると以下のことが可能になると説明した。
ユーザーは、個人情報を開示することなく認証を行うことができる。ユーザーは、オフチェーンの証明書(卒業証書、運転免許証など)を使用してゼロ知識証明を生成し、スマートコントラクトとやり取りできる。セキュリティ強化や、複数アプリで共通のIDを使えるなどユーザーの利便性が向上。開発者は、ユーザーのプライバシーを維持したまま、法的遵守を行うことができる。
ポリゴンはゼロ知識証明に力を入れており、2021年には、ゼロ知識証明の技術を開発する「Mir」を約545億円(4億ドル)相当で買収している。
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