今週米国のインフレは鈍化したが、ビットコインは米国株や世界市場の上昇に追いついていない。インフレ鈍化に対する楽観的な見方の中、S&P500やナスダック総合など米国の主要指数は7月12日、15カ月ぶりの高値を記録した。
一方、ビットコインは過去24時間で1.28%下落し、現在3万358ドルで取引されており、時価総額は5890億ドルとなっている。先月6月に力強い上昇を見せた後、ビットコインの上昇は失速し、世界最大の仮想通貨は強い下落局面に入っている。
市場アナリストのトニー・シカモア氏は、現段階では投資家に慎重になるようアドバイスした。シカモア氏はブルームバーグに対し、「米国のインフレ統計を受けて、ビットコインは米国外のほぼすべての資産クラスで広範なリスク志向の外れ値となっている。私にとって、それは良い兆候ではない」と述べ、さらにビットコインの価格は下落する可能性が高いと付け加えた。 25,000~26,000ドルと200日移動平均に近く、強いサポートが見られる可能性がある。
報道によると、米国司法省は水曜日にシルクロードから押収した一部のビットコインを売却しており、これも水曜日のビットコインに対する売り圧力の理由の1つである可能性がある。楽観的な見方を示す他の資産クラスとは異なり、ビットコインと上位100の仮想通貨のほとんどが下落した。ブルームバーグのデータによると、40日間のビットコイン・ナスダックの相関関係は2020年以来最もマイナスとなった。
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