経済成長の底堅さとインフレの停滞が見られる中、トレーダーは連邦準備制度理事会（FRB）が今年利下げを1回のみにとどめるとの見方を強めている。5月の米国消費者物価指数は水曜日に反発すると予想されており、関税の影響を見極めつつ、追加緩和については様子見姿勢を強めるFRBの姿勢を裏付けるものとなる。FRBは来週、金利を据え置くと広く予想されており、FRBの政策経路に関する予想を反映する先物・オプション取引は、トレーダーが今後数カ月間の利下げプレミアムを解消しようとしていることを示している。スワップトレーダーは現在、年末までに約0.45%の利下げを予想しているが、これはトランプ大統領が4月初旬に高関税を発表して以来、最も小さい利下げ幅となる。