米証券取引委員会（SEC）のゲーリー・ゲンスラー委員長は、大手ハイテク企業による金融市場用途向けの人工知能（AI）の開発は世界経済を不安定化させる可能性があると警告した。ゲンスラー氏はワシントンのナショナル記者クラブで講演し、AIは金融の脆弱性を悪化させ、個々の主体による集団行動を促進する可能性があると述べた。ゲンスラー氏は、AIアプリケーションが金融システムにどのような影響を与えるかについては詳細には言及しなかったが、この技術が世界の金融システムに対するリスクを悪化させることを防ぐための規制の必要性を強調した。同氏はまた、現在のリスク管理ツールは高度なAIツールによってもたらされるリスクに対処するには不十分だと指摘した。