ゲーム内で使えるアバターを発売
大手ゲーム企業ユービーアイソフト(Ubisoft)は22日、メタバースゲーム「サンドボックス(The Sandbox)」向けに、NFTの形式で人気キャラクター「Rabbids」のアバターをリリースする。
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NFT(非代替性トークン)によるアバターは、ポリゴン(MATIC)のネットワーク上で、2,066個発売される。各NFTは100 SAND(記事執筆時点では1万円相当)で販売される予定だ。
アバターは、2023年がウサギ年であることから旧正月をテーマにしている。アバターを購入したプレイヤーは、メタバースに入ってRabbidsキャラクターを操作し、旧正月限定の体験をすることが可能だ。
各キャラクターには、エアドロップやサプライズ、サンドボックス内で操作可能なアバターへのアクセスなど、ゲーム内特典が用意されている。
サンドボックスは2月28日に、現在実施中の公開テストの一環で、Rabbidsのゲームをローンチする予定だ。将来的にアバターの保有者には、ゲームプレイを通じて暗号資産(仮想通貨)SANDが獲得することができるチャンスも提供される見込みである。
Web3への取り組み
ユービーアイソフトは、人気ゲーム「アサシンクリード」でも知られる大手ゲームスタジオだ。Web3に注目し、早くからNFTに関する取り組みを行ってきた。
2021年には、サンドボックスの開発元であるアニモカブランズ(Animoca Brands)に出資。2022年2月、ユービーアイソフトの知的財産(IP)を、サンドボックスのメタバースで利用できるようにする計画だとしていた。
この際、すでにRabbidsのキャラクターをサンドボックスで利用できるようにするとしていたが、今回、この計画が一年越しに実現した格好だ。
その他、2021年12月には、テゾス(XTZ)のブロックチェーンを活用して、米国や欧州など一部地域のユーザー向けにNFTプラットフォーム「Ubisoft Quartz」をベータ版でローンチ。
まずWindows PC版の「ゴーストリコン ブレイクポイント」というゲームで利用できるNFTを無料配布した。NFTは「Digit」と呼ばれるNFTで、ゲーム内で銃やヘルメット、ジャケットなどの装備として使用可能。プレイヤー同士で売買することもできるものだった。
今のところ、「Ubisoft Quartz」では、他のNFTコレクションはリリースされていない。ユービーアイソフトのYves Guillemot CEOは2022年9月、Web3の実装について同社は、まだ「研究中」であると発言。様々な試行錯誤を行っている実験段階だと示唆している。
最近の動きとしては、ユービーアイソフトは、分散型データベースなどに取り組むスタートアップ企業Aleph.imと協力し、テゾスのチェーン上で完全分散型のNFT用スマートコントラクトを開発している。
このスマートコントラクトは、分散型アプリ(dApps)やNFTプロジェクトを動かすコードを保持できるものだ。
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