COLLABを配布へ
NFTコミュニティ向けのユーザー管理プラットフォームCollab.Landは17日、ガバナンストークン「COLLAB」の配布計画を発表した。同ツールを使用するコミュニティ全体で、200万以上のユーザーにエアドロップ(無料配布)される予定だ。
Collab.Landはコミュニケーションツール「Discord」や「Telegram」に直接統合できるため、多くのNFTプロジェクトがDAO(分散型自律組織)運用で活用している。Discordでは、NFTや暗号資産(仮想通貨)の保有に基づいて独占チャネルへのアクセス権など、「トークンゲート」と呼ばれる方法でユーザー権限を管理できる。
執筆時点では、43,000を超えるトークン化されたコミュニティ(DAO)がCollab.Landを使用しており、800万を超えるウォレットが接続されている。対応するブロックチェーンは、イーサリアム(ETH)、オプティミズム(OP)、アービトラム、フロウ(FLOW)、ポリゴン(MATIC)、ソラナ(SOL)など23種類に上り、トークン保有者によるDAOでの提案とガバナンス投票も効率化する。
COLLABトークンは発行量の25%がエアドロップに割り当てられており、関連するNFT保有者、検証済みメンバー、および上位100のコミュニティが対象者となる。
特に上位100コミュニティは総供給量の15%を受け取り、それぞれのDAOでトークンの使用方法を検討することとなる。リストに含まれているNFTコレクションとしては、Parallel、Axie Infinity、NBA Top Shot、Aavegotchi、World of Women、Adidas、Pudgy Penguins、Doodles、BanklessDAOなどがある。トークンの申請(クレーム)期間は23年2月23日~23年5月23日まで。
Optimismを採用
Collab.Landはトークン発行とDAO運営のプラットフォームとして、イーサリアム用のL2ブロックチェーンOptimismを選択。プロトコル収益の遡及分配モデルを採用する「Optimism Collective」に基づいて、レイヤー2の大量採用に貢献したいと述べている。
COLLABトークンは、Collab.Landの運用や開発についての方針を決めるガバナンス投票、及び提案で使用される。またWeb3アプリ向けのポータルサイトとして機能するマーケットプレイスに申請されたアプリの審査工程で使用される。
Collab.Landの開発企業AbridgedのJames Young CEOは以下のように述べている。
COLLABの配布は始まりに過ぎない。私たちは、開発者、クリエーター、メンバーが一緒に構築しているネットワークの価値を分かち合う、前向きな未来の創造に向けて取り組んでいる。イノベーション、安全性、およびセキュリティは成功に最も重要であり、その責任を率いることを誇りに思う。
23年に入り、仮想通貨市場に緩やかに資金が戻る中、Collab.Landの使用量も増加しているという。2月に入り、過去最大のボット・インストール数を記録しており、強気市場の水準を25%上回っている。検証済みコミュニティウォレット数は22年10月の660万件強から、現在は820万件に増加した。
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