ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのアジア太平洋マクロ戦略責任者であるドワイフォー・エバンス氏は、リスク資産への投資家の信頼が過剰になっている可能性があると指摘した。シンガポールで開催されたアジア証券業金融市場協会(ASFIMF)の資産運用会議で講演したエバンス氏は、投資家は米国株を購入しながらドル建てリスクをヘッジし、米国債を売却していると述べた。エバンス氏は、輸入品と国内品の価格上昇に伴い、米国のインフレ率は徐々に回復すると予想し、「3%が新たな2%になった」と述べた。さらに、これは連邦準備制度理事会(FRB)にとって極めて重要であり、利下げ回数が減ればドルは反発する可能性があると付け加えた。政策の不確実性が依然として高い水準にあることを踏まえ、エバンス氏は現在の市場リスクポジショニングは過度に楽観的である可能性があると警告した。
全てのコメント