シカゴ連銀総裁でFOMC投票メンバーのグールズビー氏は、米債券市場の投資家がインフレ上昇を予想し始めている兆候があり、これは金利設定者の利下げ計画を混乱させる恐れのある「大きな危険信号」となるだろうと警告した。グールズビー氏の発言は、ミシガン大学の世論調査で米国の世帯の長期インフレ期待が1993年以来の高水準に達したことが示されてから1週間後になされた。「市場ベースの長期インフレ期待が過去2か月の調査結果のように動き始めたとしたら、それは非常に懸念すべき重大な危険信号だと私は考える」とグールズビー氏は述べた。 5年先物金利は現在2.2%だが、ミシガン大学の調査によると、消費者は長期的なインフレ率は3.9%になると予想している。グールズビー氏は、投資家の期待が米国家計の期待と収束し始めたらFRBは行動を起こさなければならないだろうと述べ、「ほとんどどんなシナリオでもこれに対処しなければならないだろう」と語った。
全てのコメント