ECB理事のカザクス氏は、現時点では利下げの必要はないと述べた。火曜日にTV24とのインタビューで、同氏は「現在のインフレ率は約2%で、経済成長は弱いと言える。現段階で利下げする理由はない」と述べた。同氏の発言は、ECBが先週、2会合連続で借入コストを据え置いたことを受けてのものだ。政策当局者の多くは、必要であれば行動を起こす選択肢は残しつつも、更なる利下げは不要と考えている。カザクス氏は、「世界経済情勢、特に地政学的な不確実性の高さ、そして残存する様々なリスクを踏まえ、中央銀行は経済動向を注視し、必要な決定を下す」と強調した。同氏は特に、こうした不確実性に加え、経済の更なる弱体化、あるいはインフレ率が目標水準である2%を大幅に下回り始めた場合、ECBは利下げを実施する可能性もあると指摘した。
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