
PunkVerseにとって、この1年はゆっくりと、しかし着実に歩んできた道のりでした。私たちは、刺激的な波に乗ったわけではなく、幾度となく議論を重ね、修正を重ね、そして再び始動することで、想像上の世界を、人々が入り込める現実の空間へと徐々に変容させていきました。
当初、PunkVerseは「もしも」という問いから生まれました。コレクション可能な玩具がただ展示されているだけでなく、体験し、入り込み、記憶に残るものだったらどうなるだろうか?この問いに対する既成の答えはなく、近道もありませんでした。こうした不確かな状況の中で、チームは忍耐と粘り強さを選び、コンテンツ、空間、そして体験ロジックを段階的に改良し、コンセプトを実用的な製品へと昇華させていきました。
今年、中国市場において重要な検証を完了しました。100店舗を超える実店舗運営と数十万件のユーザー体験を通じて、没入型トイは単なる一時的な流行ではなく、理解され、受け入れられ、繰り返し選ばれる文化的な形態であることが確認されました。これらの数字の裏には、数え切れないほどの運営調整、コンテンツの更新、そして細部への繰り返しの改良がありました。
さらに重要な点は、PunkVerseの旗艦店となるXR体験ストアが今年ベトナムに正式にオープンしたことです。これはPunkVerseにとって初の海外市場進出であり、グローバル化戦略の実現に向けた真の一歩を踏み出したと言えるでしょう。ベトナムでは、多様な文化的背景を持つユーザーが同じ空間に入り、同じ没入型コンテンツを体験し、同様のフィードバックを寄せるという、初めての試みを目の当たりにしました。これは、PunkVerseが構築する体験型言語が異文化間の表現力を持つという私たちの信念をさらに強固なものにしています。
このプロセスにおいて、PunkVerseの運営主体であるPunkCodeも、資本増強と組織整備を着実に進めてきました。現在、PunkCodeは米国株式上場の準備を完了し、プレマーケット取引の段階に入っています。これらの進展は短期的な業績ではなく、PunkVerseの長期的な発展をより安定的かつ持続的に支え、チームの努力をより長期的な視点で捉えるためのものです。
今年を振り返ると、結果だけでなく「プロセス」について語りたいと思っています。外の世界からは見えない状況の中、細部に至るまで細心の注意を払ってくれた皆さん、そしてプレッシャーと不確実性の中でも物事をうまく進めようと決断してくれた皆さんに感謝します。PunkVerseの今日の成功は、一見平凡に見える数え切れないほどの日々の中で、チームが常に並外れた選択をし続けてきたことに由来しています。
来年に向けて、私たちはコアバリューを薄めることなく、事業領域を拡大していきます。新店舗、新市場、新技術の立ち上げなど、様々な取り組みを進めていきますが、「温かい体験を創造し、私たちの文化をコミュニティに届ける」という姿勢は、私たちの最も重要な方向性であり続けます。PunkVerseがさらに成長し、より安定した、より明確な形になることを願っています。
これからの道のりは決して楽なものではありませんが、進むべき方向は明確です。PunkVerseはこれからも、体験を出発点とし、現実空間を媒体として、より広い世界と繋がっていきます。この旅路を共に歩むすべての旅人の皆様に感謝申し上げます。次の旅路においても、忍耐、集中、そして相互信頼を保てますように。
—— パンクバース
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