パンソン・マクロのメラニー・デボノ氏はレポートの中で、ユーロ圏のインフレ緩和の兆候は見られないにもかかわらず、欧州中央銀行（ECB）は9月に再び利下げに踏み切る可能性が高いと指摘した。データによると、ユーロ圏の7月の年間インフレ率は2.0%で横ばいとなり、コアインフレ率も安定していた。デボノ氏は、食品インフレの加速と原油価格のベース効果の影響により、ユーロ圏のインフレ率は年内残りの期間で再び上昇する可能性が高いと述べた。しかし、ECBは市場の不安定さと米国経済の弱さを、9月の会合で政策金利を1.75%に引き下げる十分な理由と見なすだろうと指摘した。8月のコアインフレ率の低下は、この動きをさらに強固なものにするだろう。