火曜日、投資家が人工知能（AI）企業の高バリュエーションへの懸念を強め、また今週発表されるエヌビディア（Nvidia）の決算発表を控えたことから、米国のハイテク株は売られた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は早朝取引で約1.8%下落し、S&P 500指数も約1.2%下落した。今年のAIブームの中核を担う企業が、この時点でウォール街で最大の下落率となった。エヌビディア（NVDA.O）は最大3.5%下落し、マイクロソフト（MSFT.O）、アマゾン（AMZN.O）、メタ・プラットフォームズ（META.O）はいずれも約3%下落した。シュローダーの最高投資責任者（CIO）であるジョアンナ・コクラン氏は、「市場上昇の終盤に差し掛かっていることは間違いない」と述べ、「過大評価」と「バブル環境」を指摘した。コクラン氏は「これらの銘柄は依然として保有している」としながらも、「現時点でAI関連銘柄をパッシブに保有することは推奨しない」と付け加えた。キャピタル・エコノミクスの副主席市場エコノミスト、ジョナス・ゴルターマン氏は、「米国のハイテク株の売りが再び高まっているため、NVIDIAの決算報告は今後数週間、さらには年内のハイテク業界全体の方向性を決定するものとなり、さらに重要になっている」と述べた。