バンク・オブ・アメリカのアレックス・コーエン氏はレポートの中で、インフレが依然として高止まりする中、連邦準備制度理事会（FRB）が利下げを再開する構えを見せていることから、ドルはさらに下落する可能性があると指摘した。コーエン氏は、7月の非農業部門雇用者数統計が予想を下回り、FRBの独立性に対する懸念が、高止まりするインフレの兆候が続いているにもかかわらず、市場はより迅速かつ大幅な利下げを期待していると指摘した。「インフレ高進の中での利下げの可能性は、ドル安の温床となる」。バンク・オブ・アメリカは、ユーロ／ドル（EUR/USD）が現在の1.1620から年末までに1.20に、さらに2026年末までに1.25に上昇すると予測している。