米国の価格追跡機関であるOpenBrandの価格データによると、耐久消費財とパーソナルケア製品のインフレ率は10月に3カ月ぶりに鈍化した。OpenBrandが発表した高額商品とパーソナルケア製品の価格上昇率は、先月0.22%上昇し、9月の0.48%から低下した。OpenBrandは、オンラインマーケットプレイス、小売ウェブサイト、実店舗の商品リストなどから毎日価格を追跡しており、通信機器を除くすべてのカテゴリーで価格上昇率が鈍化したと述べている。「季節商戦期を迎えるため、引き続き注意深く監視する必要があるが、今のところインフレ率は堅調に推移しているものの、警戒すべき水準ではない」と、ステート・ストリート・バンクのマクロ戦略責任者であるマイケル・メトカーフ氏は述べた。この結果は、インフレに疲弊した消費者が価格意識を高める中、小売業者が市場シェア確保のために値上げを抑制していることを示唆している。また、このデータは、関税がここ数カ月、消費者物価に及ぼした影響は、持続的な価格圧力の蓄積というよりも、不均一であることを示している。記録的な連邦政府閉鎖により公式統計の発表が遅れているため、代替的な経済指標が注目されている。
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