ドイツのウェブサイト「ヴィルトシャフツヴォッヘ」は7日、経済学者デズモンド・ラハマン氏による「トランプ氏が新たな欧州債務危機を引き起こす可能性」と題する記事を掲載した。記事は、あらゆる兆候が、米国の新政権が貿易戦争の次の標的としてヨーロッパ、特にドイツを狙っていることを示していると考えている。欧州の政策立案者は貿易戦争に備えるべきだ。米国は最近、欧州連合からの輸入品に25%の関税を課すと警告した。しかし、米国政府は、ヨーロッパ大陸の経済難を考慮した方が良いかもしれない。ドイツ経済は低迷しており、イタリアとフランスは比較的深刻な公的債務問題への対処に苦慮している。おそらくその時までに、米国政府は、自国の関税政策が「アメリカ第一主義」政策の一環として、欧州の景気後退とユーロ圏債務危機を引き起こす可能性があることに気づくだろう。