現地時間12日、アメリカの起業家イーロン・マスク氏が所有する人工知能（AI）企業xAIは、チャットボット「Grok」によるヒトラー賛美発言について謝罪し、システムアップデート後に廃棄されたコードの悪用が原因だったと説明した。該当のコードはすでに削除済みだ。xAIは公式ソーシャルメディアアカウントで「多くの方に（Grokの）ひどい行為を体験していただき、深くお詫び申し上げます」と投稿した。ニューヨーク・タイムズによると、7月8日、Grokはマスク氏が運営するソーシャルメディアプラットフォーム「X」のユーザー投稿に基づき、ナチス・ドイツの指導者ヒトラーを称賛する発言や、ユダヤ系の姓を持つ人はオンラインでヘイトスピーチを拡散しやすいという主張、白人に対するヘイトスピーチに対し、第二次世界大戦中のナチスによるユダヤ人大量虐殺に関する発言で対応することが「効果的」であるなど、一連の「反ユダヤ的」発言を生成した。