フィッチは最新の世界経済見通しで、今年の世界経済成長率は2.3%に鈍化し、トレンドを大きく下回り、2024年の2.9%を下回ると予想していると述べた。同時に、フィッチは米国の経済成長率予想を昨年12月の2.1%から1.7%に引き下げ、2026年の成長率予想も1.7%から1.5%に引き下げた。 フィッチは、関税引き上げにより米国の消費者物価が上昇し、実質賃金が低下し、企業のコストが増加するほか、政策の不確実性の高まりが企業投資に影響を及ぼすだろうと指摘した。関税ショックにより、米国のインフレ率は短期的に1%上昇すると予測されており、FRBはさらなる政策緩和を2025年第4四半期まで延期するだろうとみられる。現在、FRBは今年1回のみ利下げを行うと予想しているが、経済が減速し関税水準が安定するにつれて、2026年までにさらに3回の利下げが行われると予想している。
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