BofA証券は、市場がドル安の継続を予想する中、新興国資産は今年、数パーセントポイントのリターンをもたらすと予想していると述べた。BofA証券のグローバル新興国債券戦略責任者であるデビッド・ハウナー氏は、「新興国市場では通年で2桁のリターンが見込めるという予想を維持する十分な根拠がある。ドルが最も重要な牽引役であり、米国市場の長期金利が安定すると見込んでいる」と述べた。BofA証券は、東欧通貨と株式についても楽観的な見方を示している。債券市場では、ブラジルは依然として好まれる投資先である。同国の金利は非常に高く、年末には利下げに転じる可能性があるからだ。現在、ドルは2年ぶりの安値に近づいている。モルガン・スタンレーやJPモルガン・チェースなどのウォール街の銀行も、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げの可能性、経済成長の鈍化、財政・貿易政策をめぐる不確実性の継続により、ドル安がさらに進むと予想している。これらの要因は、米国資産から新興国への資金流入を加速させる可能性がある。
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