トランプ大統領はクック総裁解任に向けて動き出している。クック総裁は1週間近く辞任圧力にさらされており、トランプ大統領は事態をエスカレートさせている。外国為替アナリストのイーモン・シェリダン氏は、米ドルは二重の打撃を受けていると指摘する。第一に、この動きは連邦公開市場委員会（FOMC）による9月の利下げの可能性を高める。第二に、トランプ大統領は米国を非独立した金融政策へと向かわせる可能性がある。トルコのエルドアン大統領は以前、独自の金融政策を施行するために中央銀行への介入を試み、トルコリラは一時的に暴落した。米国経済はより回復力があるかもしれないが、これは必ずしも米ドルにとって限界的な強気材料とはならない。金価格はすでに急騰している。