インド政府筋によると、インドと米国の交渉担当者は進展を見せ、市場アクセス、関税削減、工業製品および一部の農産物に対する非関税障壁に焦点を当てた協議が行われた。インドと米国は今月末までに暫定貿易協定を締結する見込みだ。関係者によると、両国は税関および貿易円滑化措置の改善による二国間デジタル貿易の拡大について協議し、早期に貿易協定の初期段階に到達するために「交渉は継続される」と付け加えた。次期交渉ではより複雑な問題が扱われる可能性があり、9月または10月までに二国間貿易協定の第一段階に署名することを目指していると当局者は付け加えた。関係筋の一人によると、インドは小麦、乳製品、トウモロコシの輸入市場開放を求める米国側の要求を拒否する一方で、アーモンド、ピスタチオ、クルミといった高付加価値の米国産品に対する関税引き下げを提案した。インドはまた、米国に対し10%の基本関税の撤廃を求めた。しかし、米国側は、英国も最近署名した二国間貿易協定のこの条項を遵守しなければならないと指摘し、反対した。