1. 「USDTの世界流通額が1兆ドルを超えたことは周知の事実ですが、それが米ドルの国境を越えた決済をどれだけ促進するのか計算した人はいません。控えめに見積もっても、民間取引で1,000億ドル相当に上ります。」中国本土に近い香港は、香港ドル建てステーブルコインを発行し、世界市場と繋げると同時に、人民元の国境を越えた利用を促進する可能性があります。これは他の地域にはない強みです。

2. 「高級住宅を1万個に分割してブロックチェーン上に保存すれば、RWA（リスク資産）が生まれるという人もいます。しかし、一般の人が購入したとしても、そこに住むことはできませんし、誰も買いません。真のチャンスは、既にコンピューター上に保管されている株式や債券などの資産にあります。台帳をブロックチェーンに移行することで、決済の迅速化とコスト削減が可能になります。香港証券取引所がこの機会を捉えれば、『ブロックチェーン上のニューヨーク証券取引所』となる可能性があります。」

3. 「計算してみた。新しい規制準拠の取引所を構築するには、技術とセキュリティだけで10億ドルの費用がかかり、トップクラスのセキュリティ専門家300人を雇用する必要がある。香港がBinanceの規制準拠を認めれば、これらのコストを節約できるだけでなく、世界中の流動性に迅速にアクセスできる。その節約額は、何年もの間、皆にモーニングティーを買えるほどだ！」

今日、人々は便利だからという理由でメールアドレスを使ってCEXに登録することに慣れています。しかし10年後には、ウォレットはWeChatのように普及し、DEXはより低い手数料とより高いプライバシーを提供するでしょう。現在でも、一部の大口投資家はひそかに資産をDEXに移しています。問題は「もしそうなら」ではなく、「いつそうするか」です。

5. 「将来、AIは互いに取引を行うようになるでしょう。例えば、あるAIがレポート作成を手伝い、別のAIがグラフ作成を手伝うといった具合です。決済はわずか0.01ドルという少額になるかもしれません。従来の銀行は少額すぎるという理由で取引を拒否しますが、ブロックチェーン技術により、手数料ゼロで瞬時に取引を処理できます。香港は今、AI経済の決済センターとなることで、この未来への準備を進めています。」

6. 「第一に、規制当局は製品のリリースを完璧になるまで待つべきではありません。まずは製品を稼働させ、その後で問題を修正しましょう。対応が遅れれば、機会を逃してしまいます。第二に、流動性はグローバル化する必要があります。ユーザーを限られた層に限定してはいけません。そうしないと、大規模な資本へのアクセスを失ってしまいます。第三に、現在の主流にのみ焦点を当ててはいけません。DEX、AI+Web3といった、今日では「周縁領域」とされているものが、明日には主流になるかもしれません。」

7. 「4年前に中国本土を離れたとき、私は二度と中国語圏の中心舞台に戻ることはないだろうと思っていました。しかし、今香港に立ってみると、これまでの放浪は単なる序章に過ぎず、本当の物語は始まったばかりだとはっきりと分かります。」