9月13日、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏はEthTokyo 2025で講演を行い、レイヤー2ソリューションこそがイーサリアムの未来の方向性であると確信していると述べました。さらに、来年イーサリアムは10倍のスケーリングを達成し、分散化とセキュリティを維持しながら、ネットワークのスループットとアクセス性を向上させるという野心的な目標を概説しました。ブテリン氏は特にアジアの役割を強調しました。初期のPyEthereumクライアントは中国で開発され、ボランティアがホワイトペーパーとドキュメントを複数の言語に翻訳することで、イーサリアムのグローバル展開を牽引しました。ブテリン氏は中国と日本の開発者スタイルを比較し、中国のプロジェクトは迅速かつ大規模に進展するのに対し、日本の開発者は新しい技術の実験に長けていると述べました。ブテリン氏は今後、コアチームだけに頼るのではなく、より多くの研究者やアプリケーション開発者が参加するよう呼びかけました。アジアの開発者に対し、効率性とセキュリティに重点を置くよう促し、AIが重要な学習ツールになると信じていました。ゼロ知識証明がもたらしたブレークスルーのように、新しいテクノロジーはしばしばエコシステムを「リセット」します。ヴィタリック氏は、2030年代には新たな技術パラダイムが到来すると予測しました。ヴィタリック氏は、イーサリアムの使命は東洋と西洋のコミュニティを繋ぐことだと改めて強調しました。資金調達モデルに関しては、ICOは従来のVCよりも世界的な優位性を持っていると考えており、将来的にはICOとDAOのガバナンスを統合し、よりオープンで透明性の高い資金調達メカニズムを構築すべきだと提言しています。
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