INGのアナリスト、フランチェスコ・ペソレ氏はレポートの中で、本日発表される米国のインフレ指標は予想を上回る可能性があるものの、ドル高は長続きしない可能性が高いと述べた。同氏は、関税による価格ショックは一時的なものとみられ、最新の非農業部門雇用統計は大幅に下方修正されているため、インフレ指標よりも労働市場指標の方が影響力が大きいと述べた。また、インフレが予想を上回ったとしても、労働市場のさらなる悪化を伴った場合、連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを行うとの見通しと整合する可能性が高いと指摘した。これは、予想を上回るインフレがドルの持続的な上昇につながる可能性は低いことを意味する。INGは、7月のコアインフレ率が前月比0.4%上昇すると予想しており、これはエコノミストのコンセンサス予想である0.3%を上回っている。
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