米国の6月の雇用市場は堅調に推移し、非農業部門雇用者数は14万7000人増加し、5月の修正値14万4000人を上回った。失業率は予想外に4.1%に低下し、エコノミストの予想は4.3%への小幅上昇だった。報告書は労働市場が引き続き安定していることを示しており、連邦準備制度理事会(FRB)は利下げ再開を9月まで延期できる可能性があると示唆している。雇用の伸びは予想を上回ったものの、雇用活動の低迷が主な要因で伸び率は鈍化している。レイオフは依然として極めて低く、新型コロナウイルスのパンデミック中およびパンデミック後には、雇用者確保に苦労した雇用主が労働者を温存していた。新規失業保険申請件数や失業給付受給者数など、いくつかの指標は、景気後退から経済を守った好調な景気の後、労働市場が疲弊の兆候を見せていることを示している。当時、FRBは高インフレに対抗するため、金融政策を大幅に引き締めた。
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