ロイターのアナリスト、ジェイミー・マギーバー氏は最近、中央銀行の準備金に占める金の割合の上昇は止められないようだと指摘した。インフレ懸念、米国財政の悪化、連邦準備制度理事会(FRB)の独立性をめぐる議論、そして地政学的な混乱が、伝統的に世界で最も安全とされてきた長期米国債の安定性に対する市場の疑問を喚起していると同氏は指摘した。これを受けて、多くの中央銀行は、ユーロを抜いて米ドルに次ぐ世界第2位の準備資産となった金への回帰を図っている。さらに、中央銀行の準備金に占める金の割合は、1996年以来初めて米国債を上回った。
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