フィナンシャル・タイムズ紙によると、EU高官は、EUが良い合意に達したいのであれば、トランプ大統領が開始した貿易戦争において報復措置をとる「説得力のある脅威」を示さなければならないと警告した。EU当局者2人によると、ザイベルト欧州委員会委員長の首席補佐官は先週のG7サミット後、EU大使に対し、強力な対応が見込めれば、米国大統領がEUに課している高関税を引き下げる上で説得力を持つだろうと述べたという。メルツドイツ首相も、自国政府がより厳しい措置を支持する意向を示唆した。首相は火曜日、「合意に至らなければ、あらゆる選択肢を用いる用意がある。我々は自国の利益を守ることができるし、守るつもりだ」と述べた。ザイベルト氏は大使に対し、フォンデアライエン欧州委員会委員長はより良い合意を得るために交渉をエスカレートさせる用意があると伝えた。トランプ大統領は、米国製品に対する950億ユーロ規模の関税パッケージへの支持をEUに求めた。また、欧州委員会はサービス産業を標的とした措置も準備しており、これには米国のテクノロジー企業への課税や、米国企業の公共調達契約へのアクセス制限などが含まれると述べた。当局者の一人は、このメッセージは「信頼できるリバランス計画を通じて影響力を行使する必要がある」ということだと述べた。
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